国有林の林力増強計画
今日は、国有林の林力増強計画の無謀性について。
天然林は永遠に新陳代謝しており、その林地の蓄積は変わりません。
つまり成長量は常にゼロということになります。
造林をすればすべてこれプラスの成長であり、しかも一般に針葉樹の造林樹種では広葉樹と違い全成長量の60~80%もが利用できるのです。
針葉樹の人工造林にしくはありません。
極端な話、今後は質よりも量が問題となる時代が来るとして、ヒノキより単位面積当たりの成長量に優れているアカマツ、カラマツの造林をすべきだというヒノキの排斥論まで飛び出したほどです。
こうしたことから、森林総面積の40%強までもという人口林化を目指す国有林の林力増強計画が策定されたのですから、大変なことになったものです。
人も入れないような奥地、高地の造林や、主な国立公園の大半は国有林ですが、これらの人工林化は困難または不可能です。
さらに岩石地、急斜地が多いため約48%が保安林であることからしても、生産第一主義の人工林化がいかに無謀なことであるか想像できるでしょう。