国有林の林力増強計画 3
特別経営事業に関する当時の書類を調べてみると、被害の実態とその対策が通達として残されています。
そこには見事な予防復旧の手段方法が述べられているのでした。
こうした真剣な取組みの造林が断絶することなく続いておれば、一斉大面積皆伐などは行われなかったでしょう。
また、それぞれの被害も大幅に軽減されていたことでしょう。
防風林とか区画伐採などがようやく実行に移されたのは大造林の中期以降のことです。
次に不成績造林地の続出についても、既に特別経営事業の申期以降に続出して問題となり、それらの対策も直ちに検討され、技術的指導に及んでいるのです。
第二次大造林期においてはそれをさらに上回って続出しています。
特別経営事業以後戦争に突入するまでの育林技術の研究指導は前記のとおり見事なものでした。
しかし、戦後の第二次大造林期には林野庁の上層部はただ林力増強による人工造林の拡大を命じるのみ。
技術的研究や失敗の原因追究などはすべて現場任せですから、らちがあかないですね。